トビ亀流マスターズ水泳論2 初速の最大化

6月下旬から仕事がかなり忙しくなったため、水泳のための時間を確保できなくなりました。練習量は激減し、ブログ更新もままならず。


そんな状態だったので随分と間が空いてしまいましたが、ようやく2番目のテーマです。



前回の終りに書いた競泳競技のもう一つの特性。それは『加速ができない』ということ。


陸上やスピードスケートは加速して、後半やゴール前でのスピードを上げることができる。


スピードスケート500mで男子の世界トップレベルは最初の100mを9秒5くらいで入り、ゴールタイムは34〜35秒。


残りの400mを25秒くらいで滑っていることになる。200〜300mのストレートコースで大きく加速しているはずだ。


競泳でもプールの途中からテンポを上げてスピードアップすることが全くできないわけではない。しかし、ここでできる加速は、直前の泳速に対するスピードアップであり、レース全体の中での最大スピードには及ばない。


では、競泳のレースでスピードが最大になるのはどこか?


スタート台を蹴って入水するまでのスピードが最大であり、次に速いのはターン直後だ。壁を蹴った直後には、マスターズスイマーでも秒速2mを超えるという。秒速2mといえば、100mを50秒。女子100m自由形の世界記録より速い。


短距離であれ長距離であれ、タイムを縮めるには、スタート•ターン後の初速を最大化して、そのスピードを落とさないようにスムーズに浮き上がって泳ぎに繋げることが重要だ。


至極当然のことなのだが、意外とこのことを意識していないマスターズスイマーが多いのではないか?


時々、プールや試合会場で泳ぎ方について質問を受けることがあるのだが、内容はストロークやキックの動作に関するものが圧倒的に多い。


残念ながら、『スタート•ターン後の初速を上げるにはどうしたらよいか?』『スムーズに浮き上がるにはどうしたらよいか?』という質問を受けたことがない。


マスターズの大会で日本記録を出すようなトップレベルの方々のレースをよく見てみてください。


スタートからの浮き上がりスピードや、ターンからの浮き上がりスピードが速くて、そのスピードを泳ぎに繋げています。


皆がみんな、そんなハイレベルになるのは難しいとして、まずは自分の初速を最大化することでタイムアップに繋がるのではないでしょうか?


そのために何をしたらよいか?


それはまた次回ということで。




さて、帰省中のワタクシ、今日は実家から車で20分ほどの所にあるK-Hope Hills店で練習してきました。


W-up
400

Swim
200x4 @3'30 Fr-Ba

Pull
100x4x4 SR=0
1s: @1'50 Scu-Fr-Fist-Fr by 12.5
2s: @1'45 Fr-Ba by 50
3s: @1'40 Fr: 1'25-23"
4s: @2'00 IM: 1'35-32"

E 100

Kick
400IM
50x8 @1'30 2H-1E H=Fly, Br

E 200

Swim
100x6 @2'00 IM, Cho alt. IM=Hard: 1'25", 19", 21"

25x8 @1'00 2H-1E H=Fly,Br

C-down
400

Total 5100