北島康介

いやぁ〜惜しかった!


0秒22差で2着。


スタートで頭一つ抜け出して、グライドする泳ぎで前半から積極的に先頭に立つ北島らしい泳ぎだった。


ただ、準決勝に比べるとやや堅さがあったというか、上半身に力みが入っていたようにも見えた。


そのあたりがラスト25mに出たのだろうか。


それにしても、不本意な100mのレースから短期間で戻してきたところは流石。


金メダルではなかったけど、日本中を元気付けるには十分な泳ぎだったと思う。


今回、4月の代表選考会で怪我をするなど、予定通りに練習できなかったなかでこの結果。


悔しさを糧に、来年のロンドン五輪では3連覇の偉業を達成してくれることだろう。




入江陵介はロクテに力の差を見せ付けられた感じ。


相変わらず美しいフォームで、泳ぎのスピード自体は世界一。


スタート・ターン後のバサロが一つの課題なのだろう。


TV画面を通して大雑把に見積もると、4回のバサロでロクテに0.5秒ずつ差をつけられ、泳ぎで50mあたり0.2秒ずつ差をつめる。結果、1.2秒差つけられたという感じだ。


バサロの距離を長くすると後半落ちてくるだろうから、そう単純なことではないかもしれない。あくまでも泳ぎで勝負をするのか、バサロの距離を延ばしても落ちないような持久力をつけるのか。


1年後、もっと強くなって金メダルを獲得する姿を是非見たいものだ。




我々スイマー、水泳ファンを楽しませてくれている世界選手権。


これまでにメダルを獲得した日本選手は、北島、松田、入江、寺川の4人。


寺川は世界大会で初のメダルだったが、男子は実績のある選手ばかり。


彼らの後を継ぐべき選手たちに元気がないのが気になる。


男子では古賀、立石、冨田、女子では鈴木、酒井。


本来の力を発揮できていれば決勝に残れるレベルだし、中にはメダル争いに加われていたはずの選手もいる。


世界選手権という大舞台で本来の力を発揮することは、それだけ難しいことなのだろう。


これをバネに今後の奮起を期待したい。




一方、昨日のブログに書いた星奈津美の他にも元気のある選手たちもいる。


シーズンベストを連発して100Fly決勝に残った藤井拓郎。もはや定番となったラスト15mでのまくりで、世界をあっと言わせてメダル獲得といきたい。


100mでの不振から立ち直り、50Flyで決勝に残った加藤ゆか。50m種目は何が起こるかわからない。自己ベストである日本記録を更新すれば、メダル圏内だ。


200IMで自己ベストを更新した堀畑裕也。最終日の400IMで一発かましてほしい。




世界選手権もあと二日。


男女のメドレーリレーや男子1500m自由形など、注目したいレースが残っている。


日本選手たちの活躍と、世界トップスイマーたちの見事な泳ぎを堪能したい。